ぼくが、風俗デビューした話。
どうも、めげないことでお馴染み
いとーです。
先に言っておきますが、ぼくは風俗にかけるお金があれば
友達と遊びにいくのにお金を使いたいという考え方を持った人間です。
そんなぼくが、どういう経緯で風俗デビューをしたのかお話しします。
ぼくの、風俗デビューは、23歳の6月東京の新宿、歌舞伎町でのことでした。
コトの発端
当時、通信回線の電話営業の仕事をしていたぼくは、
毎日、400件以上リストにあるお客さんに電話をして営業をしてました。
その日は、社内で自分の家にインターネット回線をもう一個引く、
いわゆる社販という自社の商品を自分で買う(又の名を自爆営業)キャンペーンみたいなんがあって、
その日アポイントが取れんかった子は、それをやってた。
でも、そんなん一回でもやったら社会人として負けな感じがするから
ぼくは、なんとしてでもアポイントとって「社販なんて絶対やらん!」
って確固たる意志で電話してました。
結果21時まで電話しても結果はゼロ、上司から
「この結果どうすんの?今日ダメだったよね?」
ぼく、「どうするもこうするも結果一件もアポイント取れませんでした。すいません。
でも、社販はしません。」
上司、「ハァ?じゃあ、今日一日のお前の人件費分どうすんの?」
ぼく、「すいませんとしか言えません。」
上司、「じゃあ、今からアンケート100枚取ってこいよ、
そしたら帰っていいよ。」
ぼく、「了解です。」
そうして、夜の22時に会社を放りだされアンケート100枚の旅に出たのです。
街へ繰り出す
東京、22時以降、人がいる街。
当時のぼくが思いついた場所が
新宿の歌舞伎町。
歌舞伎町に移動し、街ゆく人に声をかけていきますが、素通り無視は当たり前。
1時間歩きつづけて疲れて路上でぼーっと座り込んでるぼくを、
見つけた居酒屋のキャッチのおにーさんが、「どうしたんですか?」
って話しかけてくれたんです。
事情を話すと、じゃあ「俺がアンケート書いてあげるよ。」
っていってアンケートを書いてくれたんです。
それだけで嬉しいのに、キャッチのおにーさんは、
他の仲間にも声をかけてくれて「アンケート書いてあげてくれない?」
と一緒に頼んでくれました。
田舎大学で過ごしていたぼくは、東京は怖いとこだし、
新宿の歌舞伎町なんて最上級に怖いとこやと思っていたぼくは、
人の優しさ触れるなんて想像もしてなくて、
「ありがとうございます。ありがとうございます。」
っておにーさんにお礼をしながら涙が出てた。
深夜12時過ぎ
上司から進捗確認の連絡。
上司「どうなん?」
ぼく「10枚集めました。あと90枚です。」
上司「マジか10枚も集めたん?あの時間からとか1枚も無理だと思ってたわ。
もう帰っていいよー」
ぼく「了解です。」
帰っていいよ!と言われても終電終わって帰れねーよ
そんな言葉は、心に留め歌舞伎町で寝床を探すことにした。
寝床探しでのこと
カプセルホテル前に着き料金を確認してみる。
4000円くらいする。
当時のぼくの給料から4000円も出ていく事は、大ダメージだった。
なぜなら、会社から帰れない何てことは今日だけじゃないからだ。
おまけに給料も安かった。
4000円なら漫画喫茶でも探して泊まろうと思って、その場を後にしようとしたところ
中国人のオバちゃんに声をかけられる。
中国人のオバちゃん(以下オバちゃん)「おにいさん、宿さがしてるの?」
ぼく「そう!漫画喫茶でも行こうかと思ってる。」
オバちゃん「ウチなら2000円でいいよ!ベットもあるし!」
ぼく「本当に!?それなら漫画喫茶とあんまり変わらないしいいね!」
お店にはいるとベットがあり個室だったので、
疲れもあり、お風呂は明日でいいかと即ベットで寝たのであった。
今日は、良い人に出会えたな。
良かった。
朝5時ごろ
異常な音で起こされた、中国の伝統的な曲であろうか?
ミラーボールと妖艶な色の明かりがついた中
突如ぼくのいる個室のカーテンが空き、女の子が入って来たのだ、
「おにいさんは、何する?6000円ね!」なんて片言の日本語で言ってくる。
ぼく「いや、ここに寝に来ただけだから寝かせてや!」
って寝ながら話してあと無視してると、また違った女の子が入って来た!
【いやいや、チェンジじゃねーから!】
そう思いながら次の女の子も無視してた。
そしたら、さっきの中国人のオバちゃんが入って来て、
無理やり、ぼくを抱き起こして言った。
オバちゃん「おにいさん、何しに来たんだよ!」
ぼく「寝に来たんだよ!」
オバちゃん「ここでヤらなきゃ男じゃないよ!」
ぼく「いや、寝かせてくれよ!」
オバちゃん「じゃあ、3000円払って全部終わったら寝ていいよ!」
!?!?!?!?
意味わからんと思ったけど、もうどうでも良くなって来て
とにかく寝たいという思いで3000円追加で払った。
そしたら、女の子が入って来て、
サービスしてくれた
その時のぼくの感情なんて、
「やったー」とか「めっちゃいいやん」なんかじゃなくて
「あーこんな機械的にやられんねやー。とりあえず、はよ終わって、はよ寝かして」
なんて感じやった。
コトを終え、ようやく眠りに入れると思ったら、
おばちゃんが店閉めるから出て行って!って言われた。
なんなんだこの店は!と怒り狂いながら出ていき、6時に出社したのだった。
曜日は水曜日、まだ週の折り返し地点でドえらい目にあったものだった。
男は、みんな風俗に行きたいから行くものだと思っている方も
いらっしゃると思いますが、
計らずして風俗デビューすることもあるんです。